毎年12月に日本漢字能力検定協会主催で、今年の世相を表す漢字一文字を全国から募集し、一番多い漢字を清水寺住職である森清範貫主が揮豪し、清水寺にて今年の漢字を奉納し、良い年を願って祈願する行事である。

　２０１３年の「今年の漢字」：「輪」（リン／わ） 意味　①わ。車のわ。また、車。②わのようなまるい形。③物の外まわり。 　　④まわる。めぐる。かわるがわるする。⑤広大なさま。⑥花を数える語。 （『漢検 漢字辞典』より）

　2020年夏季オリンピックの東京からの招致が成功し、日本に再び五輪がやってくるという「輪」である。また台風30号で規模の自衛隊派遣、NPOやNGOなどが相次いで支援、国境を越えた支援の「輪」である。

　２０１２年の「今年の漢字」：「金」（キン・コン／かね・かな） 意味　①かなもの。鉄・銅などの鉱物の総称。②きん。こがね。おうごん。③りっぱな。美しい。 　　　④ぜに。通貨。おかね。⑤五行の１つ。⑥七曜の１つ。金曜。⑦将棋の駒の「金将」の略。　　 　　（『漢検 漢字辞典』より）

　自立式電波塔として世界一の高さとなった東京スカイツリーの開業し、ロンドンオリンピックでの過去最多のメダルラッシュ、山中伸弥のノーベル賞受賞など数々の「金字塔」が打ち立てられた。他にも９３２年ぶりに全国的に観測された金環日食の「金」に関係する天文現象。消費税や生活保護など「金」が関わる問題の多発などことである。

　２０１１年の「今年の漢字」：「絆」（ハン・バン／きずな・ほだす） 意味　①きずな。物をつなぎとめるもの。②つなぎとめる。ほだす。「籠絆」 （『漢検 漢字辞典』より）

　東北地方太平洋沖地震、台風などによる大雨に被害され、ニュージーランド地震、タイ洪水などといった国内外で発生した自然災害などにより、家族や友といった身近でかけがえのない人物に対する絆を改めて感じた。勇気を得たりしたことなど、多くの日本人が絆の大切さを改めて感じた一年である。

　２０１０年の「今年の漢字」：暑（ショ／あつい） 意味　①あつい。気温が高い。「暑気」「炎暑」「酷暑」 　　　②あつい季節。特に、夏の土用１８日間。「暑中」「大暑」 （『漢検 漢字辞典』より）

　観測史上1位の猛暑や非常に厳しかった残暑により熱中症にかかる人が多発し、これに伴い野菜価格が高騰し、熊なども人里に出没した。また、地中の「暑い」中から作業員全員が生還したコピアポ鉱山落盤事故もあった。